【社説】産業災害死傷者世界一の韓国、早急な対策を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.13 13:12
10日に現代(ヒョンデ)製鉄唐津(タンジン)工場で下請け業者の労働者5人が深夜作業中にアルゴンガス漏出で死亡した事故は産業現場の安全不感症がどれほど深刻な水準なのかを改めて教えてくれる。
警察の調査の結果、事故現場ではガス漏出に備えた酸素マスクやガス感知器は見つからなかったという。現代製鉄の協力業者である韓国耐火が労働者らに安全装備を完全に支給していない状態で作業をさせた可能性が大きい。管理者が安全措置を徹底していれば人命被害を防ぐこともできたという話だ。そうした点から今回の事故は安易な安全意識とおろそかな管理・監督が引き起こした人災といえる。
元請け業者が有害危険作業を下請け業者に任せる構造的な問題も今回の事故と密接な関連がある。こうした方法を取れば下請け業者は工事期間を操り上げるために安全指針をしっかりと順守せず急いで作業を進める可能性が大きいためだ。これを防ぐには産業安全保健法を改正して有害危険作業の社内下請けを原則的に禁止し、例外的に下請けを与える場合にも安全管理は元請け業者が責任を負うようにしなければならない。