【社説】韓中FTA妥結、13億人の中国市場に未来がかかる(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.11 11:35
得るものがあれば失うものがあるはずだ。韓国では農産物市場を開かなければならないということが、やはり大きな負担だ。中国の農産物が本格的に集まれば、韓国の農業はなすすべもなく枯死するだろうという憂慮が大きい。すでに農民と政界は反対の声を高めている。それでも農産物をはずして交渉することはできない。政府は全体の農水畜産物の30%(輸入額基準)を譲歩対象から除外したという。コメはもちろん唐辛子・ニンニク・玉ネギ・牛肉などのデリケートな品目がほとんど開放例外として認められた。韓米FTA(0.9%)、韓EUFTA(0.2%)と比較すると、政府の努力を評価するに値する。
それでも開放対象農産物に対して品質検査を厳格にするような非関税障壁を技術的に高めるなどの案をつくる必要がある。高い関税を付けても昨年、農産物側は対中交易で35億ドルの赤字だった。危機をチャンスにする発想の転換も必要だ。国内農産品の品質の高級化による中国への輸出拡大を継続推進して、韓国の農業体質を画期的に変えるきっかけにしなければならない。韓国産の粉ミルクが中国で爆発的人気を享受している点は良い事例になるだろう。