【コラム】朴槿恵、「宇宙の気」に絡め取られたか

【コラム】朴槿恵、「宇宙の気」に絡め取られたか

2017年03月31日09時58分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「がんじがらめに縛られた」と思っているかもしれない。政治人生最悪の状況に置かれた朴槿恵(パク・クネ)前大統領のことだ。国政壟断事件を振り返ってみると、彼女を取り巻く多くのキーワードがあだとなって返ってきた。奇妙な反転とアイロニーの連続だ。

  #手帳姫=ゆがみのない文字で几帳面に手帳に書きつける習慣は朴前大統領の信頼感を象徴する別称にもなった。参謀たちもこれを真似して常に熱心にメモを残した。安鍾範(アン・ジョンボム)前青瓦台(チョンワデ、大統領府)政策調整首席は他の模範だった。しかし彼の手帳は主君の足をすくう決定的な証拠になった。大企業に拠出金を強要し、ブラックリストの作成を指示し、賄賂の取引きに合意していた情況が逮捕状請求書の犯罪事実のように整理されていた。

  #韓流=核心容疑になったミル財団の設立〔大企業が486億ウォン(現在のレートで約48億5500万円)拠出〕を朴前大統領が急いだ理由は李克強中国首相のためだった。崔順実(チェ・スンシル)は2015年10月下旬、李克強首相の訪韓を知り、チョン・ホソン前秘書官に「文化財団の設立を急がなければならない」と報告するよう指示した。朴前大統領が強調した韓中文化交流に向けた絶好のチャンスというメッセージだった。伝達を受けた朴前大統領は安前首席に「急げ」と指示し、青瓦台経済首席室と全国経済人連合が総動員された。8日後には大企業の資金拠出が決定し、文化体育観光部の財団設立許可も下りた。設立を急ぐあまり、ある大企業は長官から署名捺印ももらえない欠陥だらけの許可だった。このようにして育てられた韓流は私益追求に利用され、最近ではTHAAD(高高度防衛ミサイル)問題で無残に崩れ去った。

  #アップヘア=彼女のヘアスタイルは母親である故・陸英修(ユク・ヨンス)氏の気品を思い起こさせる。専属美容師が一時間以上かけて整えている事実を国民は今更のように知った。セウォル号惨事の時もそのアップヘアを守る時間(普段よりは短かったが)が必要だった。ところで大統領罷免を宣告した憲法裁判所の李貞美(イ・ジョンミ)前裁判官はカーラーを後ろ頭に付けたまま出勤した。黒と白、善と悪のように2つの場面が克明に比較された。

  #7時間=セウォル号7時間は依然として謎に包まれている。憲法裁判所と国民の釈明要請は無視された。22日未明、朴前大統領は同じ時間を被疑者陳述調書がしっかりと作成されたか検討するために使った。検察の歴史に記録として残ることになる長い時間だ。「放置」と「防御」の時間は、よりにもよってなぜ「7時間」で全く同じだったのだろうか。

  #セウォル号=彼女が検察の聴取を受けて帰宅するとセウォル号の引き揚げが始まった。翌23日、沈没1073日目となる日に水面上に引き揚げられた。まるで朴前大統領が引き揚げを邪魔していたかのような、セウォル号の怨霊が彼の断罪を見守ろうとしていたかのような恐ろしいカルマ(業)が感じられた。この日、上空には黄色いリボンの形をした雲が現れた。逮捕状実質審査が終わった翌日の31日、セウォル号は陸地に上げられる。

  朴前大統領にまつわる鳥肌が立つような偶然は「宇宙の気」としか説明できないように思える。だが、明らかなことは、すべての始まりは朴前大統領自身ということだ。

  キム・スンヒョン/社会2部副デスク
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