北朝鮮が大同江（テドンガン）ビール祭りで「美女マーケティング」を繰り広げた。

平壌（ピョンヤン）大同江岸で行われている今回の祭りに若い女性従業員を大勢投入して集客作戦に乗り出したのだ。

今回の祭りが開かれる豪華遊覧船「ムジゲ（虹）号」に配置された女性従業員たちは全員スマートなスタイルに濃い化粧をしているのが目につく。蒸し暑い天気にもかかわらず体にフィットした軍服スタイルの服装にネクタイと帽子まで着用している。ずば抜けた美貌で有名な高麗航空の乗務員を思い出させる。

彼女たちはインスタグラムなどＳＮＳで話題を集めている。１２日に始まった今回のビール祭りを探れた外国人観光客が争うように女性従業員の写真を掲載しながらだ。中国のＣＣＴＶや英国のテレグラフなど外信もビール祭りを紹介して女性従業員の写真と映像をもらすことなく伝えている。

北朝鮮当局は、観光を通した外貨稼ぎのために今回の祭りを企画したと思われる。金正恩（キム・ジョンウン）労働党委員長の執権後に展開した体制宣伝性の大型建物と平壌の風景を誇示するためという分析だ。また大同江ビールの認知度を上げて外貨稼ぎ商品として浮上させようとする内心もうかがえる。

政権樹立記念日である来月９日まで開かれる今回の行事を通じて体制宣伝効果も狙っている。官営朝鮮中央テレビは１４日にビール祭り関連のニュースを伝えて「米帝とその追従勢力の孤立・圧殺策動に屈せず社会主義の文明強国をこれ見よがしに建設していく私たちの人民の幸せで楽観にあふれた生活の姿をそのまま見せている」と宣伝した。