この不況に27%増える…税収ミステリー=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.11 09:00
今年に入り3月末までに韓国政府が徴収した税金が64兆ウォン(約5兆9607億円)に達した。1年前より14兆ウォン増えただけでなく、1~3月期としては過去最高記録だ。景気は底をはっており、韓国政府と政界で「韓国版量的緩和」の主張が出てくるほどだが、税収だけは押し寄せてきている。このミステリーを解くのに必要なキーワードは2種類。時間差と不況の逆説だ。
企画財政部が10日に出した「財政動向」によると、1~3月期の国税収入は昨年の50兆2000億ウォンから今年は64兆ウォンに13兆8000億ウォン増えた。今年1~3期の経済成長率は0.4%だ。昨年1~3月期の0.8%の半分だ。景気は底なのに税収は27.5%増える珍現象が広がった。
物を売り買いする時にかかる付加価値税、月給と不動産取り引き収益に課される所得税収入が特に多く増えた。今年に入り付加価値税は昨年より4兆5000億ウォン、所得税は3兆6000億ウォン増えた。昨年下半期に集中したコリアグランドセール、個別消費税引き下げで増えた消費が年を越して税収統計に反映されるためだ。付加価値税は通常取り引きがあった2~4カ月後に国庫に入ってくる。