<韓国旅客船沈没>海洋警察、昨年のセウォル号審査日に清海鎮から接待(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.09 13:33
監査院は、マニュアルによれば海洋警察の救助本部は使用可能な手段を最大限に動員して遭難船舶との交信を試みなければならないにも関わらず、そうしなかったと指摘した。直接交信の失敗で事故当日(4月16日)午前8時55分から9時27分までの32分間、セウォル号のイ・ジュンソク船長らによる乗客の甲板集合や退船指示の機会を失った。いわゆる「ゴールデンタイム」の32分間を虚しくやり過ごしたのだ。木浦(モクポ)海洋警察は午前9時10分ごろ船長と携帯電話の通話だけを2回試みて遭難通信網などによる交信は最初から試みることさえしなかった。以後、海洋警察本庁では7回にわたって木浦海洋警察に交信の試みを要求した。珍島(チンド)海上交通管制センター(VTS)は午前9時7分から9時37分まで30分間、セウォル号と単独交信して乗客が脱出することが困難な緊迫した状況をリアルタイムで把握しながらも、この事実を救助隊や救助本部などにきちんと知らせなかった。
海洋警察はまた事故当日の午前10時17分、すでにセウォル号が100度以上傾いて船が転覆状態にあっても警備艇「123艇」などに「船自体の浮力があるので落ち着いて救助すること」という指示を与え、現場をまともに把握できないまま現実とかけ離れた指示を与えていたことが確認された。