【コラム】先進国の民主主義も故障、韓国の民主主義は?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.04 14:40
満開するようだった民主主義が21世紀に入り、むしろ後退している。民主化の実験はあちこちで逆風を受けて座礁し、民主主義に合流したと信じた国々にも逆走行現象が見られる。権威主義と腐敗は執権期間に比例するということを証明しているトルコがそうであり、国が完全に分裂して無限対立中のタイがそうだ。米国の非営利人権団体フリーダムハウスの最新報告書によると、民主主義の基本である市民的自由と政治的権利は世界的に8年連続で後退している。民主主義の外皮をかぶっただけで、実際には民主主義と言いがたい国も増えている。その結果、世界195カ国の半分を大きく超える107カ国が独裁をしていたり、形だけが民主主義の国々だ。
成熟した民主主義が定着したと思われた先進国でも、民主主義は深刻な機能不全の症状を見せている。目の前の短期成果と票にこだわり、守ることもできない約束を乱発する政治家に対する不信感が、政界に対する幻滅と冷笑につながっている。国利民福より党派的利益を前面に出す政界の深刻な政争のため国政運営に支障が生じ、未来に関する重要な意思決定が無制限に遅れる「グリッドロック(gridlock、政治的膠着状態)」が日常化している。民主主義のロールモデルと見なされた米国がまさにこうした姿だ。その隙をついて中国は、一党独裁と能力主義が結びついた中国式ガバナンスが民主主義の代案だとして宣伝に熱を上げている。