【社説】口蹄疫抗体生成率5%…深刻なモラルハザード=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.08 09:04
5、6日に忠清北道報恩(ボウン)と全羅北道井邑(チョンウプ)で今年初めて口蹄疫が疑われるという申告があり、結局、感染が確認された。政府が全国畜産農家22万カ所に緊急移動中止命令を出すなど初動対応をとったが、信頼はできない。およそ2カ月間に全国で3300万羽の鶏を殺処分した最悪の鳥インフルエンザが終わらないうちに口蹄疫が発生したからだ。
しかも今回の口蹄疫は典型的な人災である防疫問題が原因に挙げられ、さらに懸念が深まっている。農林畜産食品部は昨年末基準で牛は97.8%、豚は75.7%の高い抗体形成率を維持し、口蹄疫は発生しないと自信を表した。牛・豚350万頭を殺処分した「2010年口蹄疫事態」以降に義務化したワクチン接種のおかげということだ。しかし今回の口蹄疫発生農家の抗体生成率は報恩が19%、井邑は5%にすぎないことが分かった。これでは防疫とは言えないレベルだ。当局がでたらめな統計を信じる間、現場ではこうした「水ワクチン」が広まった。