【コラム】「水爆」実験した北朝鮮、ルビコン川を渡った(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.07 16:17
食糧も充分ではなく電気もまともにないような北朝鮮が、在来式の南側侵略を考えるはずがないと思う人がいまだ少なくないのが事実だ。だが、ある対北朝鮮情報専門家は「北朝鮮軍はすでに大韓民国内の軍事座標を北朝鮮式に変えて取りこんだ軍事地形学の手帳を全軍に配布した」と伝えた。これを基に韓国の地形を熟知しながら砲撃訓練を行っているということだ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)をはじめとする主要機関のセット場を作って浸透や打撃訓練も行っているという。金正恩第1書記が2014年初め「統一大戦」に対する万全の準備を指示して昨年「3年以内の武力統一」を豪語したことと一脈相通じる内容だ。
6日に北朝鮮が実験した水素爆弾の戦略的価値は、そのような観点で理解することができる。実験の成功は北朝鮮がこのような作戦計画を実行できる戦争遂行能力を相当確保したことを意味する。今や北朝鮮は核とミサイルを戦略的に活用しながら中国の支援がなくとも韓半島で単独で戦争を遂行できるレベルにつかつかと近づいてきたと判断できる。