<慰安婦生存者13人証言>数奇な人生、そして勲章(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.17 15:35
居場所がない故郷を離れ、南に向かって寺を訪ね歩いた。「自分があまりにも数奇な運命なので、なぜかと思って寺に行くことが多かった。祈れば分かるかと思って」。金さんは30年間ほど寺を通った後、8年間は新興宗教に身を置いた。そして97年の復活節に洗礼を受けて天主教の信者になった。今まで「ヨハンナ」として生きてきた。
いくつかの宗教を転々としたが、なぜ数奇な運命を持って生まれたのかは分からなかった。生涯、一人で暮らしながら場当たり的に働いた。金さんは「家政婦生活もし、江陵(カンヌン)でパンの商売もし…南加佐洞(ナムガジャドン)で米国製品の商売もし、服を風呂敷で運んで商売をしたりもした。平和市場から物を仕入れて三陟(サムチョク)に売り、そのようにしてうまく行かなければまた家政婦生活をした」と話した。