韓国芸能界の裏話を扱う“情報誌”…誰が作る?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.10.02 09:00
◇誰が作ってどう流通するのか
彼は「情報誌の根が各情報誌の制作者」と語った。需要を感知した制作者が各分野で情報部員を募集する。情報部員グループは記者、企業情報担当者、貸館業務担当者などで構成された一種のタスクフォース(臨時プロジェクトチーム)だ。
「それぞれの本業がある人たちだ。各分野の専門家が業務および業務関連の中で得た高級情報を整理し、情報誌用に提供するという形だ。例えば、政治部記者の情報部員は政治家と私的な席で会って交わした話を整理し、知らせればよいということだ。定期的な集まりもあるが、身分の露出を避ける情報部員の場合、一週間に一回ずつ整理した内容をメールで送付したりもする」。
完成された情報誌は固定顧客に提供される。国内の中堅企業以上はほとんどこうした情報誌を入手しているという。現在情報誌が取引される価格は約50万ウォン(約3万5000円)。新規顧客誘致のための営業も密かに行われているが、相当な売り上げになるという噂だ。
「取引は当然、非公開で行われる。名誉棄損のリスクが高く、取り締まりや処罰対象になることもある。このため情報誌を購入して見る情報担当者は、こうした形で情報誌に関する話が出回ることを願わない。下手をすれば情報誌市場が消えてしまい、自分たちの業務に支障が生じるからだ。実際、チャン・ジャヨン、チェ・ジンシル事件の直後、情報誌が未確認悪性デマの根源地と指摘され、しばらく市場は停滞した」。
◇芸能情報はなぜ含まれるのか
A4用紙20枚分の情報誌には、芸能界の裏話がかなり含まれる。企業が政界と財界の動向を把握するために消費されるという情報誌で、芸能界の情報が大きな比率を占める理由を尋ねると、彼は「サービスレベル」と語った。
「すべて政治・経済の話ならあまり読まれないだろう。新聞と同じだ。所々に芸能ニュースが入ればもっとおもしろい。芸能関係者には慣れている話でも、企業家や政治家にとって芸能ニュースは非常にセクシーなコンテンツだ。時には要請することもあると聞いた」。
しかし当初の制作意図とは違い、情報誌で芸能ニュースはサブからメインに移りつつある。その中の多くの内容が記事化され、新聞・放送の芸能パートを埋める。一般人の間でも芸能ニュースを確保するために情報誌が出回る状況だ。
情報誌を通じて広まった噂のために被害を受ける芸能人も少なくない。彼は「政治、経済の情報と同じように、情報誌に載った芸能情報も完全に信頼できる内容ではない。だから『そういう話があるらしい』という程度で読んで楽しむのがよい」と忠告した。
韓国芸能界の裏話を扱う“情報誌”…誰が作る?(1)