【コラム】前報道官のセクハラ問題、青瓦台はなぜこうなってしまったのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.13 13:21
現代史において青瓦台(チョンワデ、大統領府)は政権の中心だった。青瓦台がしっかりしていれば政権は生き延び、青瓦台が揺れれば政権は死んだ。朴槿恵(パク・クネ)の青瓦台が大きく揺れている。朴槿恵は政権を殺すのだろうか、生かすのだろうか。
朴正熙(パク・チョンヒ)の青瓦台は生きるも死ぬも体験した。1970年代中盤までは青瓦台は健全だった。信念に満ちあふれ紀綱がしっかりしていた。当時の青瓦台の番人は金正濂(キム・ジョンニョム)秘書室長だった。彼の在職記録である9年2カ月は歴代最長寿だ。ほかの国でも珍しい。
彼が一番重要だと考えたのは紀綱だった。回顧録『ああ、朴正熙』で彼はこのように記している。「私は、青瓦台秘書室をかさに着たような行いを減らすための措置を取った。すべての職員に青瓦台勤務を表示する名刺の作成と使用を禁止させた。違反した場合には一緒に仕事をすることができないという確固たる意を伝えた」。