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「亡命の北朝鮮兵士は高位指揮官運転兵…高級軍事機密を知っている可能性も」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.16 16:34
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13日、板門店(パンムンジョム)で脱北した北朝鮮軍兵士が運転兵だという主張が提起された。最近韓国側に亡命した北朝鮮軍大佐出身の脱北者Aさんは「板門店区域では銃で武装した軍人が車両を統制する」とし「真昼に運転兵や整備兵ではないなら哨所を通過することはできず、将校も例外ではない」と述べた。軍当局は「午後3時5分に板門閣前の道路にジープが突進してきた」と、当時の様子を説明した。軍情報関係者は「運転兵ならば高級軍事秘密を知っている可能性がある」と話した。北朝鮮では高官指揮官だけにジープが配車される。2015年6月にも保衛軍官(大佐)運転兵が休戦ラインを越えて脱北した。当時は休戦ラインの近くに車を置いて歩いて南側にやってきた。

合同参謀本部関係者は15日、「亡命した北朝鮮軍兵士が下戦士の服装で発見されたため、韓国軍副士官級だと推定される」とし「合同尋問をして初めて詳しい内容が分かる」と説明した。しかし「過去も北朝鮮軍が脱北した時も、兵士(戦士~上級兵士)または、下戦士(下士~特務上士)程度のみ概略的に発表しただけで、具体的な階級は公開しなかった事例がある」とこの関係者は付け加えた。また「北朝鮮軍が持っていた手帳に書かれた内容と、ジープに食糧も多少積載されていたため、運転兵ではない可能性も排除できない。どこから出発したのかもう少し調べてみなければならない」としつつも「具体的な階級や持ち物は確認することはできない」として慎重な立場を示した。板門店には監視カメラが設置されていて、脱北過程も一部録画されていたことが分かった。国連司令部は16日、この監視カメラで撮影した映像を公開する予定だ。

 
これに関連して、北朝鮮軍の階級も韓国と違い関心が向けられている。軍当局は北朝鮮軍の下士、中士、上士、上級兵士の階級を韓国軍副士官(下士、中士、上士)と同級のものとして分類している。韓国軍には元士階級もあるが、北朝鮮軍超期服務士官がこれに該当する。北朝鮮軍で専門性が必要な特殊分野(レーダー、通信機器など)に服務した兵士が除隊しないで長期服務する場合に付与される。だが、別途の階級章はない。韓国軍兵士(二等兵、一等兵、上等兵、兵長)に該当する北朝鮮軍の階級(戦士、初級兵士、中級兵士、上級兵士)もある。

韓国軍と北朝鮮軍は兵士の概念にも違いがある。北朝鮮軍大佐出身のAさんは「北朝鮮で将校以下の階級は全員兵士と呼ばれるが、戦士から中士までは下級兵士、上士から特務上士までは上級兵士」とし「軍事称号ではなく職務を基準として区分する」と話した。北朝鮮では階級を「軍事称号」と呼んでいる。

北朝鮮で軍官と呼ばれる将校は韓国軍とは違って階級が4段階に分けられている。韓国軍は位官級が少尉、中尉、大尉だが、北朝鮮軍位官級は少尉、中尉、上尉、大尉に分かれている。韓国軍領官級(少領、中領、大領)は北朝鮮軍佐官級(少佐、中佐、上佐、大佐)に該当する。将軍級は韓国軍が准将、少将、中将、大将で、北朝鮮軍は将領級と呼ばれており、少将、中将、大将、次帥、元帥など5段階だ。共産圏では准将という概念がない。金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮労働党委員長は2010年人民軍隊長の軍事称号を受け、2012年には次帥を飛ばして共和国元帥に上がった。


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    2017.11.16 16:34
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    北朝鮮兵士(上級兵士)がジープ車両を整備している。中国で製造された車両で、連隊長級に配車されたものと推定される。(写真=中央フォト)
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