◇事件の夜にホテル戻ったか＝セクハラがあったかどうかを明らかにするには、７日夜のＷホテルのバーと８日午前６時ごろフェアファックスホテルの尹前報道官の部屋であったことの関係を解くことが重要だ。

当初、ホテルのバーには尹前報道官と女性インターンの２人だけがいたと伝えられた。しかし尹前報道官は「その時に思ったのが、『女性のガイド（インターン）なので運転手が最初から最後まで同席しなければいけない』ということだった」とし「約３０分間（３人は）とても和気あいあいとした雰囲気だった」と主張した。

真相を調べた駐米大使館側も「運転手が行ったのは間違いない」」と認めた。ただ、「途中に何度か運転手が（酒の席を）抜けたりした状況も考えられる」とし「最初から最後まで３人が一緒にいたとは言えない」と付け加えた。

セクハラがあったかどうかという決定的なカギは、尹前報道官が酒の席から戻った後、宿舎のフェアファックスホテルでの動きだ。尹前報道官は１１日、中央日報との通話で、「午後１１時に就寝し、翌朝に目が覚めた」と話した。しかし複数の随行団関係者と記者によると、尹前報道官は酒に酔った状態で８日夜中にホテル内を歩いていたという。目撃者が多いという点で尹前報道官の釈明は嘘である可能性が高い。郭尚道（クァク・サンド）民政首席は「（セクハラ事実の）法的な評価はすでにしたし、本人を問責して更迭された」と明らかにした。

◇ニューヨークでもガウン姿でインターンに会う＝尹前報道官は記者会見で、ニューヨークでのもう一つの女性インターンセクハラ疑惑について、「あたかも常習犯、魔女狩りのようにすることに対し、私は法的措置を取る」と述べながら否認した。

しかしニューヨーク領事館の関係者は「尹前報道官が５日、ニューヨークのホテルであるインターンに酒を注文してほしいと伝え、女性が注文のために部屋に行ったところ、尹前報道官はガウンだけを引っ掛けた状態だったと聞いた」とし「インターンがすぐに出て行こうとすると、『そのまま行くのか』のいうので、おかしな人だと思って急いで部屋を出たと聞いている」と伝えた。


＜尹昶重セクハラ疑惑＞青瓦台と尹前報道官の真実攻防に（１）