韓経:【コラム】レアアース覇権=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.13 09:58
1787年、スウェーデン・ストックホルム付近にある村の草山から見慣れない鉱石が見つかった。2年後、フィンランドの科学者がこの鉱石から新しい酸化物「イットリウム」の分離に成功した。研究を繰り返した科学者は1910年までに合計17元素を発見した。
レアアース(稀土類)は化学的性質が似ているこれら17元素を総称した言葉だ。「土の中にほとんどない物質(rare earth elements)」という英語を「稀土」という日本語で翻訳した名称を、韓国でもそのまま使っている。
レアアースは、草創期にはレンズ練磨用に使われた。1980年代、日本がこれを使って永久磁石を開発した後、国際的に注目され始めた。その後、半導体やスマートフォンなどのIT(情報技術)産業をはじめとして、カメラ・コンピュータなどの電子製品、LED(発光ダイオード)などの蛍光体、光ファイバー産業に使われるようになってその価値が高まった。電気自動車一台に使われているレアアースは1キロに達する。