【コラム】韓半島を心配する気持ちを込めて(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.18 13:08
それならこうした状況でどのようにすれば戦争を防止できるだろうか。まずいくら青瓦台(チョンワデ、大統領府)の官僚がトランプ政権の官僚と共助してもトランプ大統領は自身の考えと違えば自分が任命した官僚の話もすべてはねつける。故に文大統領が直接トランプ大統領と1対1の対話をしなければならない。合わせて対話に出る時に韓半島で戦争が起きた場合に罪のない数多くの人が死ぬことになると呼び掛けてもトランプ大統領は先制攻撃を通じて米本土の国民を保護できるならばその方法を選択するだろう。なぜならば彼の話通りに戦争は米本土でなない「遠いあちら側で」起きるためだ。
それならトランプ大統領を説得できる方法は何があるだろうか。まず韓半島で戦争が起きた時に米国経済がどれだけ大きな被害を受けることになるのかアピールしなければならない。2011年のワトソン研究所によるとアフガニスタンとパキスタン、イラクで米国は戦争費用として3兆7000億ドルがかかり、この金額は米国人1人当たり1万ドルずつ使った超大型赤字戦争だった。韓半島で戦争が起きるなら中国が介入するのは明らかで、そうするうちに戦争が長期化すれば米政府は耐えがたい財政的破綻に追い込まれるという点を強調しなければならない。反対に経済的利益は中国企業が得ることになるだろう。一例として韓国の携帯電話の代わりにシャオミやファーウェイの携帯電話を世界の人が買うことになり、アップルはサムスンから部品供給を受けられない厳しい状況になるだろう。