映画『軍艦島』監督「全身を殴られたかのようなしびれを感じてもらいたかった」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.21 14:09
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映画『軍艦島』で京城で敵なしのヤクザ役で登場する俳優ソ・ジソブ。(写真提供=CJエンターテインメント)
「リュ・スンワン監督が二兎を得るのに成功した」。映画評論家のオ・ドンジン氏の映画『軍艦島』に対する評価だ。19日の試写会を通じて公開されたリュ・スンワン監督の『軍艦島』は、日帝時代に強制徴用された朝鮮人の苦難の生き様を描いている。長崎県南西にある島、軍艦に似ているため「軍艦島」と呼ばれたところで、朝鮮人は地面を掘り進み、石炭を掘る仕事を担っていた。そこに偶然に流れてきた楽団長(ファン・ジョンミン扮)、ヤクザ(ソ・ジソブ扮)、軍人(ソン・ジュンギ扮)、慰安婦女性(イ・ジョンヒョン扮)が島を脱出しようと試みるのが映画の全体あらすじだ。
リュ・スンワン監督の“二兎”とは歴史性と大衆性だ。映画としては扱われなかった素材「軍艦島」はそれだけ暗く悲劇的な歴史だ。2015年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産に登録された軍艦島は、日本が朝鮮人犠牲者を伝える案内センター設置などの約束をした期限がことし末に迫っている。軍艦島はまだ解決されていない敏感なイシューだ。実際、リュ・スンワン監督は公開に先立ち「『軍艦島』が単に映画を鑑賞するだけに終わるのではない、強烈な体験になることを願う」と述べた。歴史的な問題意識を提供することが第一の目的だ。
映画はその目的のために最善を尽くしている。画面いっぱいに広げられた旭日旗は真っ二つに裂け、日本の軍人は火に焼けて死ぬ渦中に首を切られる。朝鮮人は火炎瓶を作って日本に投げる。朝鮮人に対する暴力もまた赤裸々だ。性搾取と電気拷問から始まり、鋭い釘の上に人を転がして殺す方法まで、詳細な描写が出てくる。