【コラム】トランプ時代の生存法(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.11 11:07
トランプ当選の知らせに触れ、19年前の今日を思い出したと言えば大げさだろうか。来る日も来る日も不安に震えて国家破綻を待ったあの時の話だ。なぜこのようなあり様になったのかと悔しさを爆発させた当時の姿も。トランプ・ショックはこのように私たちに迫ってきた。
なぜショックなのか。概して3つある。短期的には金融市場に及ぼす衝撃だ。為替レート急騰と株価急落だ。2つ目は世界交易の萎縮と輸出不振などの実物経済ショックだ。最後は長期的衝撃だ。反世界化・保護貿易主義の深化など既存の世界経済秩序の再編だ。
金融市場衝撃で最も懸念されるのは為替操作国と指定される可能性だ。トランプは中国を為替操作国に指定すると公言した。「中国を為替操作国に指定して交渉のテーブルに引き出す」と言った。「日本も為替レートを操作している」と非難した。