【社説】「4月危機」過ぎても米中は対北圧力を緩めるべきでない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.26 15:33
追加の核実験およびミサイル発射試験の可能性で「4月危機説」を呼んだ25日の北朝鮮建軍記念日が決定的な挑発なく過ぎるようだ。大規模な軍事訓練が行われたものの、騒がしかった脅迫とは違い、金正恩(キム・ジョンウン)政権はレッドラインを越える挑発はあきらめる雰囲気だ。何よりも一致団結した国際社会の牽制と圧力のためと見るべきだろう。
北朝鮮に対する牽制と圧力の先鋒に立った米国と中国は類例のない強硬な姿勢を見せた。米国はすでに東海(トンヘ、日本名・日本海)に派遣した原子力空母「カール・ビンソン」のほか、トマホークミサイルを大量に積んだ原子力潜水艦「ミシガン」までも釜山(プサン)に送った。
米国はトランプ大統領が自ら動くほど外交チャンネルでも全面的な圧力戦略を駆使した。トランプ大統領は24日、ホワイトハウスに国連安全保障理事会理事国の大使を招請し、「安保理が強力な対北朝鮮追加制裁を準備するべきだ」と呼びかけた。さらに北朝鮮がレッドライン、すなわち追加の核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を敢行する場合、先制攻撃もあるというメッセージも改めて送った。米国のヘイリー国連大使が「ICBMを見ることになればその時は確実に行動する」と、テレビのインタビューで公言した。