福島原発周辺、被曝許容量110年分の放射能が車の中に(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.26 14:28
原発から3キロの距離にある双葉町の道路沿いの草原。牛20頭が悠々と草を歩いていた。被曝のため食用として売ることができず、政府が処理を指示した牛だ。しかし柵に取り付けられた「生命の楽園」という看板が、牛の主の心情を逆説的に表していた。家畜としての価値は失われても、「被曝牛」という理由で生命を奪うことはできないということだ。
福島原発付近の6号国道を通ると、突然、放射能測定機の警告音が激しく鳴り始めた。測定機の画面も「警告」水準を知らせる赤色に変わった。数値は1時間あたり21マイクロシーベルト。車内にもかかわらず、年間放射能被曝許容値に換算して110年分にのぼる放射能だ。外部でこの放射能にそのまま露出すればどうなるだろうかと思うとぞっとした。どうすることもできない福島の現実だった。