韓経:【コラム】ソウル江北には軽電鉄?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.22 10:09
「1等証券会社の社長がどうしたら道峰区(トボング、ソウル北部)に住めるのですか」。ホン・ソングク前未来アセット大宇(デウ)社長が現役時代によく耳にした言葉だ。ホン氏自身も「主要上場企業CEOの中で道峰区に住んでいるのは私が唯一だ」と言うことがあった。登山マニアであるホン氏は今でも「登山8学群」である北漢山(プッカンサン)の麓の放鶴洞(パンハクトン)に住んでいる。
ソウル北部の江北(カンブク)の人々にとって最も不便なものの一つが交通渋滞だ。ホン氏は放鶴洞から証券会社が密集する汝矣島までの長い出勤時間を読書に充てたとしても、通常のサラリーマンにとってはかなりの苦役だ。出勤途中、満員地下鉄は「地獄鉄」であり、バスはそれ以上にすし詰めで、混雑した道路が自家用出退勤を難しくする。
ソウル江南北の人口はほぼ同じなのに、このように違いが大きい。教育、文化施設、便宜施設などもそうだが、交通インフラは雲泥の差だ。1969年第3漢江(ハンガン)橋〔漢南(ハンナム)大橋〕開通前はなかった江南が今は碁盤の目のように地下鉄が開通して個別の駅勢圏はない。50年間の投資財源が江南に集中した結果だ。