【コラム】ブレグジットの怒りの風、韓国にも吹くかもしれない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.27 16:28
ブレグジットとトランプ現象を触発した「暮らせない、変えてみよう」は、韓国でもすでに進行形だ。韓国社会を固く締めつけた地域主義の摩擦は階層間・世代間摩擦に変わってから久しい。階層間の所得と富の格差は通貨危機・金融危機を経て一層深刻化している。
IMFによれば2013年基準でアジア22カ国中、韓国の所得不公平が最も激しかった。低成長が固定化しながら所得が増える可能性は希薄になるのに、チョンセ(保証金方式による賃貸)のウォルセ(通常の賃貸)化、教育費の増加などで懐事情はますます縮んでいる。輸出が17カ月連続でマイナス成長しており青年失業率は毎月新記録を作りつつある。全て国民の怒り指数を高める要因だ。
不平等・不条理の溝が深まるほど英国・米国のように極端な選択の可能性は高くなる。もちろん英国人がブレグジットを決め、米国人がトランプ氏を選択するならばそれもまた歴史の1つの部分だ。だが彼らは誤った道を進んでいる。