日本のこうした動きのため韓日中首脳会議の日程さえ公式発表できない状況になると、中国側が動き出した。政府が発表した韓中首脳会談は中国が先に知らせた。中国外務省はこの日午後４時（日本時間）、「李克強首相が３１日から来月２日まで韓国を訪問する」と発表した。政府当局者は「中国側が『中韓首脳会談の開催を早期に発表するのがよい』と事前に積極的に提案し、我々も分かったと答えた。それで我々も午後４時４０分ごろ予定になかった発表をした」と明らかにした。

この当局者は「もともと韓日中３カ国首脳会議、韓中首脳会談、韓日首脳会談日を一度に発表するのがよいが、日本のために１週間も残っていない現在でも３カ国首脳会議の日程が確定しないため、中国が日本に圧力を加えようと今日発表したようだ」と分析した。

この日、中国は韓中首脳会談は発表したが、日中首脳会談に関する質問には「意見交換中」とのみ答え、日程が難航している理由が日本側にあることを示唆した。

韓国はさらに一歩踏み出して日本に圧力を加えた。青瓦台は韓日首脳会談日程を発表し、「提案」という表現を使った。外交消息筋は「普通は『首脳会談をいつどこでする』と発表するが、『いつ開こうと提案したがまだ回答がない』という形で発表するのは見たことがない」と話した。

これに関し政府関係者は「我々は慰安婦問題に真の解決意志を見せるべきだという立場を明確にし、『首脳会談開催のボール』を日本側に渡した。しかし日本側は『韓国が慰安婦問題を前提条件にして首脳会談を難しくしている』という形でボールが我々にあるように主張しているため、事実関係を明確にするべきではないだろうか」と述べた。

高麗大の金聖翰（キム・ソンハン）教授（国際大学院）は「日本が『韓国のために首脳会談ができない』という噂をワシントンで広め、朴大統領が今回の訪米で首脳会談をすると宣言した」とし「日本側が同じ態度を見せ続けるため、『実際、日本が十分に準備できていない』というメッセージを送った」と話した。また「韓国がこのように先手を打てば、日本もよい形で受け入れるよう内部で悩まなければいけない。３者首脳会議であるため駆け引きがよりいっそう激しい」と話した。


青瓦台「来月２日の韓日首脳会談提案…日本の返答待ち」（１）