【社説】借金の督促するように韓国政府を圧迫する2大労総は行き過ぎだ(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.06.25 13:15
こうした事情にも文在寅大統領は「公共労組・保健医療労組・金属労組の青年・非正規職支援提案に感謝する」と激励した。また「過去の2つの政権では労働界がとても徹底して排除され疎外されたが、今回の政権は経営界と同じように国政の主要パートナーと認定し接するだろう」ともした。
文大統領の発言は労組が少しだけ耐えて待ってほしいということに傍点がつけられたという説明だが、ややもすると2大労総があたかも途轍もない自己犠牲と決断を下したかのように状況をごまかしかねないという点で適切でなかったという指摘が出ている。
文大統領は積弊清算を掲げて大統領に当選した。崔順実(チェ・スンシル)国政介入事件の過程で政経癒着のつながりが明らかになり財閥改革の声が大きくなったのも事実だ。だが、財閥や会社側にだけ積弊があるのではない。労働現場にも改善の余地が多いということはだれでも共感するところだ。