崩れた円安防御ライン…サムスン電子まで「コスト15%削減してこそ日本と競争」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.24 13:19
韓国の産業界に円安警報が出ている。2012年初めに100円=1500ウォン台だったウォン・円為替レートが、23日には一時800ウォン台をつけた。3年間に韓国ウォンは日本円に対し40%も値上がりした。輸出企業には衝撃が大きい。韓国輸出企業の価格競争力はウォン・ドル為替レートよりウォン・円為替レートの影響を大きく受けるというのが専門家の分析だ。半導体や自動車など韓国の代表的な輸出品目までが、第3国市場で日本製品に劣勢になるという危機感が強まっている。
◆ウォン・円同調化が崩れる
外国為替市場では100円=900ウォンを通貨当局の最終防御ラインと見なしてきた。昨年、ウォン高が急激に進むと、企画財政部は「ウォン・円の同調化」を強調した。ドルと比較して韓国ウォンの価値は日本円と似た動きをするようドル買いなどで対応するという意味と解釈された。その後、ウォン・円為替レートは100円=910-950ウォン台を維持した。円安の速度を遅らせた。市場でも「通貨当局が100円=900ウォン水準を守る」という信頼が強かった。