日本のマグロ王、香港のスシ王押しのけ3年連続の笑顔(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.13 14:23
競りは1キロあたり2万円から始まった。出てきたマグロは222キログラム。換算すれば1キロあたり55万円が香港側の上限だった。香港側は30万~40万円ラインで勝てたという。もともと競りは10秒以内に勝負が分かれる。ところがお互いが譲歩せずに価格を上げながら、競りは2分以上になる激しい角逐戦になった。言い値が上限の55万円を超えると香港側の代理人であるヤマグチ氏は一瞬迷った。だが「超過した金額は私がかぶる」ことにして「日本マグロ大王」木村社長に対抗することを決心した。言い値が釣り上がる中、ヤマグチ氏は「最終限度」の「68万円」を叫んだ。場内がざわついた。しかし木村社長は、間髪いれずに「70万円」とはね返した。勝負はここで終わった。最終学歴は中卒だが、航空自衛隊勤務→水産会社就職→弁当販売事業→すしチェーン創業を経て勝負師気質が身についた木村社長の圧勝だった。
結局、落札値はマグロ1匹に1億5540万円。史上最高額であった。だが木村社長が率いる「すしざんまい」チェーンはこの1年間に話題をふりまきながら売り上げも220億円と前年対比30億円(16%)増えた。結果的には儲かる商売をしたことになる。