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【グローバルアイ】日本には小泉進次郎と鈴木直道、韓国には?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.19 07:30
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7年前、鈴木直道氏(38)にインタビューをした。彼に会うために北海道の田舎を訪れた。当時は31歳、夕張市長になって1年が過ぎた頃だ。鈴木氏は「財政破綻と戦う夕張の若き戦士」だった。一時は人口が12万人に達していた夕張市は、主力の石炭産業が衰退して1万人を割った。放漫な予算運用で負債が350億円を超え、市は結局、破産宣言をした。鈴木市長は自らの給与を7割カットし、職員を4分の1に減らし、8年間にわたり負債と戦った。

7年前、「むやみにお金をばらまけば結局は滅びる。政治家は正直になるべき」と言った時の目が忘れられない。高校在学中の親の離婚、高卒で東京都職員、法政大夜間部卒業、東京都職員から夕張派遣、夕張市長当選と続くストーリーも日本国内で話題だ。

 
鈴木氏はいま新しい舞台に立った。今月初めの地方選挙で北海道知事に当選した。自民党の推薦を受けた鈴木氏は「野党の票田」北海道で野党連合候補に圧勝した。覇気のある最年少知事の誕生に有権者は熱狂した。しかしさらに注目されるのはこの若者を抜てきした党指導部の選球眼だ。安倍政権のナンバー2、菅義偉官房長官が鈴木氏に目を向けて勝負どころに果敢に投入した。

鈴木氏は日本政界のスターに仲間入りした。同じ81年生まれで「次期首相人気投票」トップを走る小泉進次郎氏(小泉純一郎元首相の息子)とともに日本保守政治に活気を吹き込むだろう。

鈴木氏と似た目を過去の韓国でも見たことがある。1998年に水原八達(パルダル)補欠選出馬当時にある食堂で初めて会った33歳の南景弼(ナム・ギョンピル)氏だった。亡くなった父の選挙区で出馬したが、幼かった記者の目にも単なる富裕層以上の何かが感じられた。その後しばらく「南元鄭(=南景弼、元喜龍、鄭柄国)」は韓国保守政治の活力の象徴だった。小泉氏や鈴木氏と同じように、老いた保守党で若い存在感を誇示した。当時は若い議員が政争の最前線に盾と矛として送り出された時期だった。それでも当時は「南元鄭」の度胸と反抗が呼吸できる空間があった。

54歳になった南景弼氏が政界引退を宣言した。日本には若いスター政治家の覇気ある声が聞こえるが、韓国には「第2の南元鄭」が見えない。理念競争に縛られて融通性を失った政治風土のためなのか、後輩を育てない既得権が問題なのか、若い政治家の能力と勇気が足りないのか、考えてみる時だ。

ソ・スンウク/東京総局長

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