【時視各角】なぜアップルは沈みグーグルが浮上するのか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.01 11:25
恐らく今週、世界的に最も注目される記事は「グーグルにひざまずいたアップル」だろう。グーグルの親企業であるアルファベットの時価総額が5236億ドルで、アップル(5397億ドル)と161億ドル差にぴたっと追いついたためだ。一時アップルはアルファベットより2倍も時価総額が多かったが、この13カ月間で15%落ちた。その一方アルファベットは43%も上昇した。遠からずグーグルがアップルを抜いて代表株になるのは明らかだ。
2つの会社の明暗は成長性が分けた。アップルは売り上げの3分の2をiPhoneが占める。そのiPhoneの販売量が10-12月期は0.4%増にとどまった。2007年のiPhone登場以来、最も低い増加率だ。今年はさらに絶望的だ。iPhoneの今年1-3月期の売り上げは前年同期比で10%減少する展望だ。ドル高に輸出競争力が落ちた上に黄金市場である中国までも地元企業の反撃が激しいためだ。毎年平均30%成長というアップルの過去18年間の驚くべき奇跡は、歴史として残ることになった。
良い時期が暮れてしまうのはアップルだけではない。その上アップルは最後の犠牲者だ。スマートフォン自体が終わりの兆しであるためだ。サムスン電子のIM部門の営業利益は25兆ウォン(2013年)で昨年の10兆1300億ウォンからはるかに急落した。スマートフォンの飽和で世界市場がレッドオーシャンになってしまったのだ。それでも中低価格の中国企業が活性化する道が開かれたわけでもない。「消費者に祝福、競争者には災難」という「大陸の失敗」シャオミ(小米)も窮地に追い込まれた。特許問題で輸出に足かせをかけられながら、昨年断言していた1億台の販売どころか7700万台の販売に終わった。