【社説】「愛情のない結婚」だとしてもドイツの協治がうらやましい=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2018.02.11 13:09
曲折の末にドイツの連立交渉が妥結した。昨年9月24日に総選挙が実施されてから4カ月ぶりだ。メルケル首相率いる中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)とバイエルン州の姉妹政党バイエルン・キリスト教社会同盟、そして中道左派のドイツ社会民主党(SPD)は7日、177ページに達する大連立合意案に署名した。
メルケル首相下だけで3回目となる今回の大連立交渉は開始からイバラの道だった。総選挙前にシュルツ前社民党代表の確固とした大連立参加拒否宣言が最大の難関だった。昨年9月の総選挙でCDU・CSUは第1党を占めたが第2次世界大戦後最悪の選挙結果となった。連立が切羽詰まったメルケル首相は親企業性向の自由民主党と同盟90/緑の党を相手にいわゆるジャマイカ連立政権の構成に出たが自由民主党が離脱したため失敗した。こうした状況で第2党であるSPDまで連立交渉を拒否すればメルケルは過半数に満たない少数政府を構成するか新たに選挙をするほかはない状況になった。第2次大戦後のドイツで一度もなかったことだ。ドイツだけでなく欧州連合(EU)としてもドイツの長期的な政治空白は途轍もない悪材に違いない。