【コラム】韓米自由貿易協定の未来(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.21 11:11
韓米自由貿易協定(KORUS FTA)は両国で険しい歴史を切り開いてきた。両国とも一部の部門では経済的開放が一層不便に感じられる。韓米FTAを交渉する時、米国の大統領はジョージ・W・ブッシュ元大統領だった。ブッシュ元大統領が協定に署名したのは2007年だった。後任者のオバマ元大統領は韓米FTAに元々無関心だった。オバマ元大統領が積極的に立ち上がって議会の党派を超えた支持を得ようと努力することになったのは2010年に起こった天安(チョナン)艦の襲撃と延坪島(ヨンピョンド)の砲撃の後だった。
韓国での過程はさらに険しかった。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領のアジェンダではFTAは優先課題にはほど遠かった。その後、ぎすぎすしてきた韓米関係を収拾する手段として浮上した。李明博(イ・ミョンバク)大統領は牛肉輸入に反対するロウソクデモと国会で起こった小競合いを解決した上で2012年に協定を発効させることができた。