北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長が党幹部に新年の贈り物として韓国製化粧品を配ったことが分かった。

２３日、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト（ＳＣＭＰ）によると、北朝鮮官僚が昨年中国の朝鮮族自治区である延辺市で韓国製化粧品セット１０００個を購入し、これは党幹部に新年の贈り物として配布されたと伝えた。当時、北朝鮮官僚はドルで代金を決済したという。

ＳＣＭＰは北朝鮮で韓国商品の取り引きが禁じられていることを勘案した時、これは非常に異例の措置で、南北関係の解氷を象徴すると分析した。

韓国製化粧品は北朝鮮の市場で人気商品として取り引きされていることが確認された。北朝鮮にも「ウナス」という有名化粧品ブランドがあるが韓国製に比べて品質が良くない。また、韓国製は中国製に比べて価格が３倍もするが、北朝鮮エリート層に広がる傾向にあるという。

特に、アモーレパシフィックの「雪花秀」は正恩氏の夫人である李雪主（イ・ソルジュ）夫人が愛用しているとのことで話題になっている。直接的な流通ルートはないが、北朝鮮の高位層婦女の間で人気を呼んでいるという。

脱北者のキム・ヨンファ氏はＳＣＭＰとインタビューで「値段は高いが韓国製化粧品が朝鮮の人の肌によく合うので飛ぶように売れている」と話した。