チョコパイが消えた開城、ソーセージ・スティックコーヒーが人気(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.25 15:57
開城(ケソン)工業団地からチョコパイが消えた。かつて125社で働く約5万3000人の北朝鮮勤労者を魅了したおやつだが、この冬から追放されたという。韓国産チョコパイの甘さに引かれる住民が「黄色風」(資本主義文化をいう北朝鮮式表現)に染まらないか懸念する北朝鮮当局の統制のためだろう。その場を「チャルトック(餅)パイ」やおやつ用ソーセージ「天下壮士」が埋めた。北朝鮮では「棒コーヒー」と呼ばれる、砂糖・ミルク入りのスティックコーヒーも人気があるという。
「ラーメン戦争」も生じている。北朝鮮当局はゆでたラーメンを提供することを望んでいるが、勤労者は包装を開封して内容物を持っていくことが多いという。しかしチョコパイの人気を超えるのは難しいようだ。
北側の工業団地管理機関である中央特区開発指導総局は最近、あきれる要求をしてきたという。おやつ用の菓子類の包装にハングルや関連商標など何も表記するなということだ。さらに包装紙に固有の一連番号を入れてほしいという要求もした。闇市や専門商人に売るなど金儲けに使う場合、追跡しやすいためだと、韓国当局者は分析している。「いちいち番号を付けるのは技術的に難しく、とんでもない」と説得したという。