【コラム】残念な人文社会基礎研究への支援=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.06.27 14:59
米国のシンクタンクと言われる社会科学研究所のブルッキングス(Brookings)研究所はことしで設立100周年を迎えた。1916年、米国の改革主義者が設立した政府研究所を支援した事業家ロバート・ブルッキングスが経済研究所を設立したことが始まりで、現在は専任研究員だけで100人を越える大型研究所に成長したブルッキングス研究所は、社会科学の全分野を研究・教育して米国の国家政策実行に多大な貢献をしている。政治色が強いという批判もあるが、高い水準の研究とその影響力で米国の3大研究所に数えられている。
もちろん、このような評判を獲得したのは100年という長い歴史の中で政府はもちろん企業などから途切れなく続いてきた支援のおかげだ。韓国にもこのように長い間支援を受けながら世界的な名声を獲得した社会科学分野の研究所はあっただろうか。我が国も今から6年前、未来国家-社会変化に長期的に対応できる世界的水準の研究集団(Think Tank)育成に向けて「社会科学研究支援事業(SSK)」を新設してことしで7年目を迎えながら全国70カ所余りの大・中型研究団を支援している。