【コラム】法王はなぜ防弾チョッキを脱ぐのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.04 11:30
ベネディクト16世は法王に即位した翌年、トルコに行った。訪問2日前に2万人のムスリムがトルコで反対デモを行った。法王は上着の中に防弾チョッキを着た。防弾ガラスのついた法王儀式用の車両が心もとなくて、鋼鉄の特殊防弾車両を使った。法王の訪問地にはテロに備えた精鋭狙撃手や爆弾処理専門家、対テロ要員らが配置された。
今月訪韓するフランシスコ法王はこれを拒否した。「訪韓時に防弾車両を使ってほしい」と提案したところ法王庁の幹部聖職者はこのように答えたという。「それでは法王が韓国に行かないでしょう」。それだけフランシスコ法王の意思が確かだという意味だ。
いったい理由は何だろうか。フランシスコ法王は歴代のどの法王も成功させられなかったバチカン改革を試みているところだ。内部の敵が結構多い。またイタリアのマフィアに向けて破門を宣言した。暗殺の危険もある。それでも彼は保護膜をつくらない。防弾チョッキも防弾車両も拒否する。なぜだろうか。