【社説】「無気力」な保健福祉部長官、すぐに解任すべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.26 13:04
陳永(ジン・ヨン)保健福祉部長官が辞意をを明らかにした。陳長官は当初、朴槿恵(パク・クネ)政権が基礎老齢年金の公約で後退することに対する責任を取って辞任すると伝えられた。しかし陳長官はこれを否定し、「福祉部長官としての無気力」を辞任の理由に提示した。陳長官は海外出張から戻り、空港で「国民が要求する長官としての役割をうまく果たすのは難しいという気がした」とし「辞任することが、国民と信頼を送ってくださった大統領に対する道理」と明らかにした。陳長官は「保育問題で政府とソウル市が葛藤したが、その当時に(限界と無力感を)強く感じた」とも述べた。出張中には「頑張ってみようと思ったが、予算は企画財政部が、人員は安全行政部が握っていて、福祉部ができることはなかった」と無力感を説明した。
陳長官の言動はいくつか深刻な問題を表している。まず辞任の理由だ。陳長官が予算と人員で感じたという限界はどの部処でも同じだ。陳長官の言葉通りなら、多くの長官が辞任しなければならない。予算が足りずステルス性能がある高級戦闘機を導入できない国防部長官、予算不足で消防公務員を増やせない安全行政部長官もそうだ。いや、財政不足で基礎年金の約束を守れない大統領から退かなければならない。どの部処にもお金と人員に限界があり、長官をはじめとする指揮部はその中で最善を尽くして国政の成果を出す必要がある。それが公職の道であり、ほとんどの長官がそのように仕事をする。
陳長官は任命前、人事聴聞会を控えて福祉部の勉強をしたはずだ。なら、お金と人員の状況も把握しただろう。把握できなかったとすれば勉強をあまりしなかったということであり、把握していたのなら長官職を引き受けるべきではなかった。他の人が引き受けていれば、今は誠意と情熱で突破しているかもしれない。