【時論】G2リスク、内需活性化で解決すべき=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.09 15:42
韓国は、大規模な外貨準備高と経常収支の黒字や短期外債の縮小などで米国金利引き上げの高波にうまく耐えられる国だと思われている。現在も外国為替の健全性という面でそれほど憂慮する必要はないが、中国という強力な変数が出てきた。両国による不安要因が重なる場合、衝撃波が大きくなりかねないのだ。まずは不安心理の拡散にともなう外国人資金の離脱の可能性に備えなければならない。外国為替の流動性は、問題がなくても外国人投資家の信頼確保のために経済構造改革で成果を出すべきだ。合わせてウォン通貨の相対的な強勢によって為替レート競争力の面で遅れをとらないようにすることにも気を遣わなければならない。外国人資金の離脱防止と為替レート競争力の確保という多少矛盾するかもしれない目標の間で、弾力的な政策対応をするほかはない。
米国の金利引き上げは国内の市中金利の上昇圧力として作用する可能性がある。景気好転なしに市中金利が上昇すれば、利子負担だけが増えて企業・家計の不健全性が大きくなる恐れがある。米国とともに金利上昇が避けられなくても、金利の上昇幅を最小化するには債権市場から外国人の投資資金の離脱を防ぐ一方で、低金利政策基調を維持しなければならない。韓国は外国為替の健全性を基に米国と独立的な通貨政策を展開する余力がある程度あるだけに、これを適切に活用することも必要だ。