自律走行車、海外・内需用を別々に開発しなければならない状況=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.30 17:03
25日(現地時間)に米国カリフォルニアの一般道路で試験走行を始めたグーグルの自律走行車(スマートカー)。国内ではいつ頃乗ってみることができるだろうか。現代(ヒョンデ)自動車が今後5年間で2兆ウォン(約2200億円)を投資して開発する自律走行車もソナタのように海外にうまく輸出できるだろうか。グーグル・アップルなどグローバル情報技術(IT)企業らが争うように自律走行車を開発し「スマートカー」産業を主導しているが、国内ではスマートカーが「絵に描いた餅」になる公算が大きいという懸念が広がっている。自律走行車の核心技術として使われる国内周波数が国際標準と違うからだ。
スマートカーは、リアルタイムで周辺の事物とデータをやりとりしなければならない通信・IT機器だ。自動車がほかの自動車や歩行者とぶつからずに安全走行するには、道路状況を正確に認知しなければならないためだ。この時に自動車とほかの事物間のV2X(Vehicle to everything)通信用として割り当てられた国際標準周波数は5.9ギガヘルツ(GHz)だ。米国・欧州・日本など大多数がこの周波数を採用した。だが国内ではこの帯域の一部を移動用放送中継車が使っている。自律走行車の通信用には5.835~5.855ギガヘルツだけが割り当てられた。この帯域は幅が狭く、超大容量のデータをリアルタイムで処理するには限界がある。