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【コラム】外国人の目に映った「統一大チャンス」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.04 10:50
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南北の極端な賃金格差が悲劇的な歴史的環境によって韓半島だけで起きた現象だと見るのは誤解だ。世界の随所でこうした極端な貧富の差を目撃することができるし、その程度はますます深刻になっている。先進国と開発途上国の乖離、持つ者と持たざる者の分離が、世界の未来の最も大きな挑戦になるだろう。

今まで韓国の人々はスマートフォンと自動車デザインに天才的な才能と情熱を注いできた。今度は韓国人がこうしたノウハウを生かし、南北という異質な2つの社会の統合に適用できないだろうか。こうして新しい文明創造という視点で世界にインスピレーションを与える躍動的な統一韓国を作ることはできないだろうか。

 
「統一大チャンス」は単に、経済成長を刺激する北朝鮮への広範囲な投資だけを意味するわけではない。むしろ統一韓国が世界の模範となる最高の国家経営・行政技術を実践できる機会ではないかと思う。

多くの人たちがドイツ統一と韓国統一の違いを主に思想的・経済的な観点で記述してきた。しかし私は最も本質的な差異は技術の変化自体にあると考える。技術は目まぐるしい速度で発展してきたし、情報処理能力は幾何級数的に増加している。世界の随所で、技術の発展と社会の変化に追いつくことができない古い統治体制が揺れたり崩れたりしている。

ここで統一韓国が歴史上どの政府もしていない、完全に新しい統治体系で数多くの挑戦を解決していく姿を想像してみよう。短期的な統一費用(主に金銭面)に過度に視線を集中するよりも、新しい国家経営というもう少し本質的な側面を改めて考える機会にしてほしい。1215年に立憲政府を作った英国の伝説的なマグナ・カルタ(大憲章)のように、統一韓国も高度で革新された新しい体制を作り出せない理由はない。例えば、気候変動・高齢化社会・民主主義侵害のような広範囲な問題に対処できる新しい制度的改革を成し遂げ、その成果を世界に紹介することだ。行き過ぎた理想主義だというかもしれないが、私は統一韓国が長い観点で成功するには、こうした歴史的な観点が必要だということを強調したい。

エマニュエル・パストリッチ慶煕大国際大学院教授


【コラム】外国人の目に映った「統一大チャンス」(1)

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