加計学園問題 「『総理のご意向』文書は事実」…元官僚が暴露
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.26 13:35
安倍晋三首相が私学財団の学科新設に不正介入したとする疑惑がますます大きくなっている。25日、朝日新聞によると、ことし1月まで文部科学省事務次官だった前川喜平氏は、安倍首相が岡山県の学校法人「加計学園」の獣医学部新設を承認するよう政府部署を圧迫した内容の文書は本物だと主張した。今回、特恵を受けたとされる加計学園の理事長は安倍首相の友人だ。これに関連し、安倍政府はこれまで「出所もわからず、信ぴょう性もない文書」と否定してきた。
17日に公開された政府文書によると、総理室を担当する内閣府は加計学園の獣医学部新設計画に対して、文科省側に迅速な対応を求めている。文書には「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向」など、安倍首相の指示であることを暗示する内容が含まれている。
前川氏によると、当時、文科省は大学の獣医学部新設を計画していなかった。獣医学部新設は関連部署の農林水産省と厚生労働省から獣医師が足りないとするデータや生命科学分野で必要な人材ニーズが示さなければ推進できないものだった。前川氏は「獣医学部の新設については、どういう人材が、どれだけ必要か、ということが最後まで欠落したまま進んだ」と明らかにした。