退職金に慰労金でも希望退職者がいない現代重工業(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.11.04 11:47
浦項(ポハン)、蔚山(ウルサン)、巨済(コジェ)、統営(トンヨン)など東南圏製造業ベルトに流れる危機の不安感はそれだけではない。鉄鋼業界最大手のポスコも構造調整説があふれている。統営には仕事がない中小造船業者が数多くある。仕事がある大型造船会社も安心できる境遇ではない。知識経済部によると韓国の新規船舶受注量は2007年の3251万CGT(付加価値換算トン数)から昨年は1374万CGT、今年は9月末現在で520万CGTだ。受注残高も同じ期間に6440万CGTから3860万CGT、3003万CGTと急減した。大型造船会社は高付加価値船舶と海洋プラントに活路を見出しているが、中小企業は枯死直前だ。
慶尚南道(キョンサンナムド)統営には中小造船会社が集まっている。三湖(サムホ)造船所はすでに廃業し、21世紀造船も近く閉鎖する。長びく不況のせいだ。新亜(シンア)SB造船など残った会社も厳しい状況だ。新亜SB生存汎市民対策委員会のキム・ミンジェ委員長は、「月給もまともに受け取れずにいるのに会社と債権団は何の対策もなく時間なかり引き延ばしている。造船業は基幹産業といいながら政府は生かす意志を持っているのか疑わしい」と声を高めた。浦項にも不況の余波が広がっている。浦項商工会議所が地域の製造業者82社を対象に第4四半期の景気見通しを調査した結果、企業景況指数(BSI)は66となった。2009年第2四半期以後で最も低い。企業がそれだけ不況を体感しているということだ。