【社説】大邱世界陸上を韓国陸上を発展させる契機にしよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.05 12:04
「2011大邱(テグ)世界陸上選手権大会」が9日間の熱戦を終え、昨日、幕を下ろした。歴代最大規模を誇る今大会はスター選手の失格・不振という異変にもかかわらず、感動と挑戦のドラマとして遜色なかった。韓国国民には世界的な陸上選手が繰り広げる激戦を自国で見る珍しい機会だった。陸上はおもしろくて美しいという事実を知らせる貴重で感動的な経験でもあった。陸上不毛地だった韓国が陸上競技に新しく目覚める契機になったと考える。
今大会では新記録が期待されたほど出なかった。それでも大会の意味が薄れるわけではない。真のスポーツマンシップを見せた感動的な場面と手に汗握る名勝負に、全世界の人々が拍手を送り歓呼した地球村の祭りだった。何よりも優勝候補や過去のチャンピオンが次々と脱落し、新しい陸上スターが誕生したことで、迫力感があふれた。人間勝利のドラマを描いた義足スプリンターのオスカー・ピストリウス(南アフリカ)の力走も深い印象を残した。