桐華寺から盗み出された「地蔵十王図」、30年ぶりに米国から帰還=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.21 09:38
1988年代に桐華寺(トンファサ)から盗み出されて米国に不法に持ち込まれた仏画「地蔵十王図」が30年ぶりに故国の韓国に戻ってきた。大韓仏教・曹渓宗(チョゲチョン)は20日、ソウルの韓国仏教歴史文化記念館で米国ロサンゼルス・カウンティ美術館が所蔵していた同仏画の返還式を行った。
韓国文化財庁・国立文化財研究所は2014年にロサンゼルス・カウンティ美術館の韓国文化財を調査する過程で同仏画を発見した。曹渓宗が1999年に発刊した『仏教文化財盗難白書』に該当の仏画が掲載されている事実を確認し、2015年1月に正式に還収を要請した。その後、博物館側が昨年10月に開催された理事会で返還を決めて本来の位置に戻ることになったのだ。ロサンゼルス・カウンティ博物のマイケル・ガヴァン(Michael Govan)館長は「約20年前、韓国美術品を大規模購入した当時、一緒に購入した」と述べ、仏画を所蔵することになった経緯を明らかにした。