【コラム】米中協力時代を切り開く韓日関係の摸索(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.04 10:22
日本の「中華コンプレックス」が生んだ副作用の1つは、最も近い隣国である韓半島(朝鮮半島)を中華圏に属した副次的地域と感じてその独自性を軽く片付けてしまったことだ。儒教を自主的に整えて国家統治の理念として制度化して相対的に大国と小国が共存する事大の慣行を開発した政治や文化の独自性を見逃していたのだ。日本が軍国主義の物理的膨張力に心酔していた20世紀前半、韓国の独立運動は共和・民主・自由主義とともにマルクス・レーニン主義と社会主義の洗礼を受けながら解放を待っていたということ、戦争の敗北で占領軍から贈られた日本の民主主義とは違い、冷戦と後発産業化時期のうずの中で軍事独裁に抵抗し民主化に成功したことなどを思い出す時、初めて韓日間の国民意識の差を理解することになるだろう。
強大国が力を競った帝国主義時代は第2次世界大戦で幕を下ろし、米国とソ連が主導した冷戦時代も終わって四半世紀になる。しかし国際秩序と平和に決定的影響を与える覇権国家の役割は、米国の唯一超強大国時代が過ぎ去る21世紀にも今なお残っている。米国と中国という両大陸国家がまさにそういう役割を自認しているではないか。彼らの覇権的立場が正面から衝突すれば、アジアは巨大な災難に巻き込まれることになるだろう。韓国はその可能性に最も敏感にならざるをえない位置で、米中の協力関係造成に全力を傾けている状況だ。