「これって除隊を控えた兵士のようですね」－－。

２０１０バンクーバー冬季五輪キム・ヨナ（２０、高麗大）の父、キム・ヒョンソクさん（５３）は「このごろ時間がとても遅く流れるようだ」と話す。「世界の人の祭り」であるオリンピック。その舞台を夢見ながら駆けて来た娘ヨナがついに舞台に立つ。緊張したこの瞬間が早く過ぎ去ったらいいのに、変に時間はゆっくり過ぎるばかりだ。

キムさんは歴史的瞬間を娘とともにするために、２３日（日本時間）、バンクーバーに到着した。キムさんはキム・ヨナのマネージメント社であるＩＢスポーツ社員たちとともにすごしながらショートプログラム（２４日）、フリー（２６日）の競技を観戦する計画だ。あらかじめチケットも購入した。

キムさんは「人々はヨナが金メダル候補だという。その話が本人にはどれだけ負担になるかわからない」とし「今まで結果を見れば最高の選手だからと、皆が金メダルをとれるわけではなかった。だからオリンピックの金メダルは天が下すと言わないか」と油断を警戒した。

それとともに「皆、金メダルを望むが、私はただヨナが元気に競技を終えたらと思うだけ」と話した。キムさんの不安は昨年スイミング選手朴泰桓（パク・テファン）が経験した屈曲を見守りながら大きくなったと言った。キムさんは「朴泰桓が北京五輪で金メダルを取ったとき、人々はみんな歓呼した。しかし昨年、世界選手権大会で不振に陥ると悪い視線を送らなかったか」と「もし今回、結果が良くなかったとき、ヨナにそんな視線が集まらないか心配で恐ろしい」と話した。


ヨナの父「元気でꎋ技を終えてくれたら」（２）

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