【社説】北朝鮮への原油を完全遮断して「極限圧力」を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.16 11:37
北朝鮮がまた太平洋に中長距離弾道ミサイル(IRBM)を発射した。先月29日に続いて2回目だ。北朝鮮が昨日発射した「火星12」と推定される弾道ミサイルは平壌(ピョンヤン)順安(スンアン)空港から発射されて3700キロ飛行した。このミサイルは最高高度770キロで北海道の東側2000キロの海上に落下した。北朝鮮が今まで発射した弾道ミサイルのうち最も飛行距離が長い。順安空港から米国領グアムまでの距離が3400キロである点を勘案すると、このミサイルの方向さえ変えればグアムを十分に打撃できる。先月の北朝鮮の「グアム包囲射撃」脅威を間接的に証明したのだ。
北朝鮮の6回目の核実験に対して国連安全保障理事会が新たな対北制裁案2375号を採択してからわずか3日後だ。国際社会の制裁に不満を抱いて発射したのだ。昨日の北朝鮮労働新聞の「(米国が)引き続き今のようにするのなら対応措置はさらに強力に取られる」という報道がこれを示している。国際社会の度重なる警告を完全に無視する態度と見るしかない。
北朝鮮の核・ミサイル挑発は対北朝鮮制裁の失敗が重要な原因の一つだ。米ブルームバーグ通信は昨日、「昨年の北朝鮮の経済成長率は17年ぶりの最高水準となる3.9%だった」とし、緩い対北朝鮮制裁を指摘した。こうした状況で対北制裁案2375号も、中国・ロシアの原油遮断反対のため「半分の制裁」になってしまった。中国外務省が昨日「北朝鮮のミサイル挑発は安保理決議違反であり反対する」とし「中国は安保理決議を全面的かつ厳格に履行する」と明らかにしたのは幸いだ。今からでも中国は対北朝鮮原油供給を全面的に遮断するなど、強力な対北朝鮮制裁に率先するべきだ。