【時視各角】ソウルに出現した巨大UFOの正体(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.28 17:41
公共建築は民間建築と違い、明確な社会的要求がなければならない。時間をかけて多くの人の意見も聞かなければならない。東大門UFOは、そこにこのような建築をしてほしいという切なる社会的要求はなかった。計画から設計確定まで1年もかからなかった。野球関係者が頭に鉢まきをして街中に出た。工事中に遺跡・遺物が出てくると、史学界も工事の中断を要求した。周辺景観と全く合わない「砂漠建築」、とぐろを巻いた銀色のアナコンダという批判が国内建築界から出てきた。悪魔・天使論とUFO正体説はこうした流れの中で出てきた。
少なくとも呉前市長は方向を定めていたと信じたい。しかし彼が無償福祉の風浪に巻き込まれて退き、東大門はさらに道に迷うことになった。すでに工事費が当初の2倍の5000億ウォン(約480億円)まで増え、毎年300億ウォン以上の費用がかかる“税金かば”という声が出ている。補欠選挙でこれを受け継いだ朴元淳(パク・ウォンスン)市長はしばらく悩んだ。元に戻せなかった。骨格はすでにできた状態だった。