スキージャンプ王国の復活を夢見る日本 「紗羅がいる」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.10 10:26
大雪の中、国際スキー連盟(FIS)スキージャンプ・ワールドカップ(W杯)第6戦が開かれた9日、ドイツ・オーベルストドルフのハイニ・クロッパー・スキージャンプ台。小さな体格の一人の東洋人女子選手が助走路をゆっくりと滑り降りていった。身体を限界まで低くして加速を付けた彼女はカンテ(踏切台)で力強く飛び上がり、空中にふわりと浮いた。雪が舞う青空を鳥のように悠々と飛んだ。踏み切りから着地まで129メートル。この日、彼女よりも遠くに飛んだ選手はいなかった。金メダルを手にして明るく笑った彼女は日本の女子スキージャンプの高梨紗羅(21)だ。
高梨は個人戦ラージヒル(K-120、飛行基準距離120メートル)1回目で124メートル、2回目で129メートルを飛び、これに飛型点105点を加えた合計263.0点で優勝した。前日のW杯第5戦でも優勝していた高梨は今季W杯6戦5勝している。これによりW杯だけで49回の優勝を記録した高梨をFISは「無敵(unbeatable)」と表現する。