<韓国、100年に進む成長エンジンを育てよう>(1)再び製造業だ…創業第1世代の挑戦と革新(下)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.17 10:45
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鉄鋼立国を成し遂げた故朴泰俊会長(左)が故朴正熙大統領(中央)と1970年に浦項製鉄所着工式に参加した。(写真=ポスコ)
世界自動車生産5位の国という位置は強力な技術独立の意志から始まった。67年12月に誕生した現代自動車はフォードと契約を結み組み立て車を生産する水準だった。当時国産車開発チーム代理だったイ・チュング元現代・起亜自動車研究開発本部長(70)によると、鄭会長は「お前たちがなんのメイド・イン・コリア車を…」として見下したフォードとは最初から決別してしまった。この別れが契機となり76年に初の国産固有モデルの「ポニー」を誕生させることができた。鄭会長の「やってみたか?」精神が技術開発につながった。草創期から現代自動車が使ってきた三菱のサターンとオリオンエンジンは91年に韓国初の独自技術で開発したアルファエンジンに代替された。2004年には独ダイムラークライスラーと三菱に技術を移転しロイヤルティを受ける快挙も成し遂げた。
死まで辞さない悲壮な覚悟で製鉄報国(鉄を生産し国に寄与する)精神を強調した故朴泰俊(パク・テジュン)ポスコ会長の決意は大胆だった。67年に朴正熙(パク・チョンヒ)大統領の指示が下った後、73年6月に初めての溶鉄を生産するまで朴会長は「右向け右精神」を叫んだ。「失敗すれば現場事務所から出て行き、すぐに右向け右でみんな一緒に迎日湾(ヨンイルマン)に飛び込んで死のう」。73年に韓国で初めて粗鋼103万トンの1期設備が竣工してから4回の拡張事業を通じ83年に粗鋼910万トン体制の浦項(ポハン)製鉄所が完工した。その後光陽(クァンヤン)製鉄所が追加で建設されポスコは昨年年間粗鋼生産3770万トンの世界的な競争力を備えた鉄鋼企業になった。現在韓国は年間粗鋼生産量7100万トンで世界5位にランクされている。