韓国の仁川（インチョン）空港には、ソウルの都心につながる空港鉄道がある。ソウルの交通渋滞の影響を受けず正確な時間に到着するうえ、運賃も安いため、外国人旅行者に人気だ。

空港鉄道（全１０駅）には、仁川空港駅からソウル駅までノンストップで運行する直通列車（Ｅｘｐｒｅｓｓ　Ｔｒａｉｎ）と各駅に停車する一般列車（Ａｌｌ　Ｓｔｏｐ　Ｔｒａｉｎ）がある。

直通列車と一般列車は客車の内部と運賃が異なる。直通列車には個人の座席があり、交通便などを案内する女性乗務員が勤務している。仁川空港駅からソウル駅までの所要時間は４３分で、運賃は８０００ウォン（約７６０円）。直通列車は乗客が少なくて快適で、ソウル都心に直行するのによい。

一方、一般列車は数人が座る長い座席が両側に設置され、出退勤時間には席を確保できないことも多い。仁川空港駅からソウル駅まで所要時間は５３分、運賃はＴマネーカードで３９５０ウォン（現金の場合４０５０ウォン）。（空港鉄道など韓国の地下鉄は現金で乗車券を購入する際、１回用の交通カードを購入しなければならない。この場合、運賃以外に保証金５００ウォンが必要となるが、保証金は到着駅の保証金払い戻し機に入れれば戻ってくる）。

一般列車は乗客で混み合い、重い荷物がある場合は不便だが、他の地下鉄やバスに乗り換える場合によい。弘大を行く場合、弘大入口駅に停車する一般列車に乗らなければならない。弘大入口駅で２号線に乗り換えれば、明洞（ミョンドン）など他の地域に移動できる。

江南（カンナム）に行く場合、金浦（キンポ）空港駅で９号線に乗り換えるが、９号線では主要駅にのみ停車する急行列車（Ｅｘｐｒｅｓｓ　Ｔｒａｉｎ）に乗れば到着時間も早い。９号線の急行列車は空港鉄道とは違い、主要駅に停車し、運賃は各駅停車する一般列車と同じ。