エスパー米国防長官のミサイルターゲットはアジア宗主国を狙う中国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.12 13:42
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米軍需企業大手レイセオンがノースロップグラマンと開発中の次世代極超音速(hypersonic)クルーズミサイルの仮想図。米国防総省は今月中に初の試験発射を計画している。[レイセオン]
歴史は繰り返される。時代背景が変わり、登場人物とセッティングだけが変わったリメーク映画のようだ。第2次世界大戦後に地球上のすべての国を2列に並べた冷戦秩序も、1991年のソ連解体から28年ぶりに新たな姿で登場している。中国を自由市場秩序に編入して平和共存を追求した「キッシンジャーモデル」は、2030年の中国経済(GDP)世界1位浮上の見通しと軍事的膨張の前で1979年の国交正常化以降、力を失った。その代わり経済・技術・軍事安全保障の全分野で中国の世界支配を防ぐ強大国覇権競争(Great Power Competition)が復活した。
米中経済戦争をピーター・ナバロ大統領補佐官(通商担当)が主導するなら、軍事覇権競争はマーク・エスパー新国防長官が先鋒だ。ナバロ補佐官は米国がロシアとの中距離核戦力(INF)全廃条約を離脱した翌日の3日、「新しく開発する中距離クルーズミサイルと弾道ミサイルをアジアに配備する」という構想を発表した。INFという拘束から抜け出した直後、太平洋地域で中国のミサイル脅威に対応するという意向を明らかにしたのだ。